売却時期
売却時期はそこまで関係あるものではありません。大手チェーン店ともなれば、決算期前ですとか、あるいはノルマが達成出来ていない時には査定を甘くして買取台数を増やす事もあります。こうした事情はお客側はなかなか知れる部分ではありませんが、一応は「タイミング」という事になるのでしょう。また、基本的な話しではありますが、バイクは走れば走行距離は伸びます。買取の際、走行距離がベースになるとお話しました。ですから、バイクを走らせるという事は、査定を下げているという見方も出来るのです。そしてさらに査定に響くとされているのが、バイクのモデルチェンジです。
バイクは一度登場したら終わりではありません。長期間に渡って販売されるものですが、いつまでも同じ型で販売されている訳ではありません。
時代に合わせて装備等が変化していくのです。ちょっとした改良を施すケースもあれば、「フルモデルチェンジ」「マイナーチェンジ」等、比較的大掛かりなモデル変更もあります。特にフルモデルチェンジは、同じ名前ではあるものの、別の車種となってしまったのではないかと思えるケースすらあるほどなのですが、フルモデルチェンジもまた、バイクの買取査定に影響をもたらすものです。人間心理として、やはり新車の方が良いと考えるものなのではないでしょうか。
出来れば当たらしい方が良いでしょう。余程の思い入れがない限り、新しいタイプが登場したらそちらの方が良いと考えるのは当たり前です。
ですから、査定は現行モデルの方が高くなります。
売ろうと思っていたものの、いろいろと面倒という事で後回しにしていたらバイクがフルモデルチェンジされてしまい、自分のバイクが現行モデルではなく「旧モデル」となってしまうケースもあるでしょうが、この場合も査定は低くなります。
しかもこの場合、自分のバイクの状況云々ではなく、周囲の状況によって、いきなり査定が下がる事になってしまうのです。
「もっと早く売っておけば良かった」と後悔するケースも珍しくないと言われています。
ですが、フルモデルチェンジ以外はそうそうこだわる必要はありません。
冬だから高い、夏だから安いといった事もありませんし、閉店間際だから高くなったり、あるいは開店時間当初の方が高くなるといった事もありませんので、売却するタイミングは、モデルチェンジのみだけ気をつければよいでしょう。ですので、売却をと考えたら、フルモデルチェンジの噂が出ていないか調べてみるべきです。
バイクの状況などほとんど変わらないのに、フルモデルチェンジされてしまったがために査定が一気に下がる。
これは決して有り得ない話ではありませんので、この点だけは気をつけるべきでしょう。