走行距離が長いバイクでも買い取ってもらえるのかどうか。これは正直、厳しいです。走行距離が長いという事は、それだけ各パーツが疲弊いているという事です。更には、どれだけメンテナンスをこまめに行っているとしてもさすがにエンジンだけはどうする事も出来ません。タイヤやバッテリーは交換する事が出来ます。
メンテナンスをしっかりと行っている人であれば走行距離が長くとも、バイクは普通に走るでしょう。ですがエンジンばかりは変更する事は出来ません。エンジンだけはどうしても「劣化の速度を遅くする」事しか出来ません。
極端な話し、バイクはエンジン以外は全て交換する事だって出来ます。ですから、走行距離が長くとも外見だけならまるで新車かのような印象を与える物もあるでしょう。
ですがエンジンだけはどうする事も出来ません。ですから、走行距離が長いバイクは、どうしても買取が難しいのです。

これは散々お話していますが、バイクを買い取ってくれるのは、売れる見込みがあるからです。業者も個人で楽しむのではなく、買い取ってメンテナンスして売却する事が目的なのです。
ですから、多少傷ついている程度であれば業者の力量次第でどうにでもなるでしょう。
ですがエンジンだけはどうする事も出来ません。さすがの業者と言えども、エンジンの磨耗をゼロにする事は出来ません。

さらにはニーズの低さがあります。バイクを購入する人はバイクが好きな人が多いです。自動車の場合は自動車への思いとかではなく、通勤や家族のために購入するケースもあるでしょう。
ですがバイクに関しては完全に趣味の問題になりますので、バイクが好きな人しか買いません。ですから、走行距離が長い＝リスクだという事を理解している人が多いのです。
自動車であれば、走行距離が長くとも「家族のため」「安いのが欲しいからこれで十分」といった理由で購入されていくお客もいますので、走行距離が長くとも、値段は安いものの買い取ってくれるケースが大半ですが、バイクの場合、走行距離が長いと売れる確率が激減するのです。
売れないバイクを買い取る理由はありません。
ですから、バイクの場合、走行距離が長いとどうしても買い取ってもらえないケースが出てくるのです。
これは、他の項でもお話していますが、いろいろと業者を回れば買い取ってくれる業者を見つける事が出来るかもしれませんが、走行距離に関してはさすがに難しいでしょう。
どの業者もバイクを買い取る理由は同じなのですから。